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新築とリフォームはどちらが仕事としては難しいのでしょうか。
私は両方とも経験がありますので、新築には新築の難しさが、
リフォームにはリフォームの難しさがあると思います。
ですが、リフォームがより難しい点は、
リフォームをしなければならない原因が、
壁の内部や、新築時の仕事にある場合が見られることです。
その場合には、表面から見て建物が造られた施工手順と
内部の構造がわからないと、例えば表面的なリフォームでは、
直らなかったり再発したりすることがあります。
専門業者でリフォームをしたにも関わらず直すことが出来なかった、
又は再発してしまったという話を良く聞きますが、
その業者さんはその部分のリフォーム工事のプロであっても、
その手前の施工に関しては何もわからないので無理はありません。
建物はいろいろな工種の職人さんが
タスキを渡しながら工事を進めていきます。
その関連をしっかりと繋ぐのが
設計者であり施工管理者ですから、
リフォーム工事で問題のある単体箇所を直す工事でも、
建物全体の知識が無ければ悪気がなくても
わからない状態で工事を進めてしまうことになってしまうのです。
部分的な工事でも、
そこに関係する全ての工事について知識がないと・・・
結果として原因は他にあったということに
後で気づくことになります。
せっかくリフォーム工事をするのであれば、
注文者としても自宅に関する建物の知識を最低限、
身に付けておくことが必要になります。
私は少しでも多くの人に、リフォームをする前にその知識を
身に付けてほしいと思います。